Toyonaga Distilling Company
豊永酒造(豊永)

豊永酒造

熊本県球磨郡

熊本県の人吉高原は、米作に理想的な条件を備えていることから、過去500年以上にわたって焼酎造りの中心地となってきた。ここ球磨川上流近くの湯前町では、豊永社長と蔵人たちが、しっとりとした香りと上品な滑らかさ、さらにスペイサイド・シングルモルト・スコッチのような、牧草地の風味にあふれる、独特の米焼酎造りに励んでいる。

豊永酒造は、有機農法と土壌管理技術を使い、酒醸造で最も珍重されている山田錦米の栽培を、地元の農家に契約依頼している。この方法で栽培された米は、洗われ、侵漬され、蒸されてから、糀造りの準備、1回目と2回目の仕込み、そして最終段階で蒸留されるまでの醸造プロセスで、真価を発揮する。1920年に建てられ、未だに使われている石室(糀培養室)を中心に、すべてが作業で行われている。

豊永の素晴らしい風味の秘密は、糀の質の高さにある。熊本の焼酎製造者は1920年代に活躍した才能ある酒研究化学者、野白金一の影響を受けた。野白の指導の下、熊本の酒および焼酎製造者は、視角、聴覚、嗅覚、味覚、そして触覚から成る人間の五感を石室その他の醸造施設で活用することを学んだ。野白の遺産は今日、コクがあり、後口がさっぱりとした豊永焼酎の一杯一杯の中に残されている。

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